91式徹甲弾と超重量弾について[実用編]

前回の記事で、砲撃のダメージ計算式、91式徹甲弾の特性と超重量弾の特性についてメカニズムを解明した。今回はどのような時に、これらの強化弾が有効に使えるか考えてみる。

検証編はこちら

おさらい

floor…切り捨て
ceil…切り上げ
log-e…自然対数 LNと同義
装甲補正…0.6
状態補正(SC)、残弾補正(AC)、昼戦乱数(DBC)、クリティカル補正(CC)、陣形補正(FC)、航行補正(DC)

昼戦における砲撃の与ダメージ計算式

砲撃戦での砲撃の最終攻撃値 = ceil((火力+5)*SC*AC*DBC*CC*FC*DC)

砲撃戦での砲撃与ダメージ = ceil(最終攻撃値-敵装甲値*(最終攻撃値/(装甲補正*最終攻撃値+0.5*敵装甲値)))

91式徹甲弾の特性

装甲補正は通常だと0.6であるが、そこに0.2を足して装甲補正=0.8とする。

超重量弾の特性

昼戦乱数(DBC=0.89~1.22)が通常であるが、超重量弾を装備時はDBC=0.89~1.47となる。

強化弾の活用

91式徹甲弾の活用

強化弾を装備した状態と、装備していない状態でさまざまな装甲値の敵にどれだけダメージを与えられるか計算してみる。具体的には、前回もつかったエクセルファイルの実験2のLV96レナウンが、DEF0~160の相手に、与えられるダメージの平均を求めた。

徹甲弾装備時 徹甲弾装備時
ドイツ406mm連装砲 火力+21 ドイツ406mm連装砲 火力+21
ドイツ406mm連装砲 火力+21 ドイツ406mm連装砲 火力+21
91式徹甲弾 火力+6 アメリカ6inch三連装砲 火力+6
なし なし

非装備時に火力+6のアメリカ6inch三連装砲を装備しているのは、91式徹甲弾にも火力+6がついているので、徹甲弾装備時と非装備時で火力に差が出ないようにするためである。なので火力+6装備ならなんでもいい。

このグラフが、LV96のレナウンが上記装備で、敵に与えるダメージを示している。SC,AC,CC=1.00なのは変わらず、陣形(FC)は単縦陣、航行(DC)は同航戦を想定している。昼戦乱数(DBC)は0.89と1.22の間の数である”DBC=1.055″としている。

91siki

装甲値が0では、どちらの装備も150くらいのダメージを与えている。装甲140くらいになると、非装備時は20、装備時に40程与える結果となった。

徹甲弾の特性は低装甲値の敵相手ではあまり活用できていない。逆に高装甲値相手だと、非装備時とくらべるとかなりダメージに差がでる。つまり91式徹甲弾は装甲値の高い敵に対して有効であると言える。

超重量弾の活用

次も同じように、超重量弾を装備時と非装備時でダメージをみてみる。使うキャラは同じくLV96のレナウンで、補正は昼戦乱数以外同じである。超重量弾の特性は昼戦乱数(DBC=0.89~1.22)を0.89~1.47にするので、超重量弾装備時の平均値は0.89と1.47の間の数である”DBC=1.18″の時のダメージとする。

超重量弾装備時 超重量弾装備時
ドイツ406mm連装砲 火力+21 ドイツ406mm連装砲 火力+21
ドイツ406mm連装砲 火力+21 ドイツ406mm連装砲 火力+21
超重量弾 火力+5 イギリス6inch連装砲 火力+5
なし なし

これも同様に、超重量弾に火力+5がついているので、おなじ火力値になるように火力+5の砲を装備して計算する。

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超重量弾は、徹甲弾と違い敵装甲値に関係なく、ダメージを上乗せしている感じである。しかし超重量弾の特性は昼戦乱数の幅が増えることによる、最大値と最小値に幅ができることなので、昼戦乱数を固定しているこのグラフでは超重量弾の特性は見えてこない。詳しい説明は次で説明する。

主砲・徹甲弾・超重量弾どれを装備すればいいのか

結局、特性を知っても「では主砲をおろして、強化弾を積むほどなのか」という疑問にぶつかる。LV96のレナウンを使って、どの装備が適しているのか考えていく。

レナウンに3つのパターンの装備をしてもらう。

主砲装備 徹甲弾装備 超重量弾装備
ドイツ406mm連装砲 ドイツ406mm連装砲 ドイツ406mm連装砲
ドイツ406mm連装砲 ドイツ406mm連装砲 ドイツ406mm連装砲
ドイツ406mm連装砲 91式徹甲弾 超重量弾

主砲装備は、ビスマルク・ティルピッツが改装時にもってくる超長砲を3つ装備、あとは先ほどと同じである。なお今回は、装備による火力のばらつきがある。

今回も同じ状況で平均ダメージ値を算出する。但し、主砲・徹甲弾装備は昼戦乱数DBC=1.055で計算し、超重量弾はDBC=1.18で計算する。

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グラフをみると、主砲装備と超重量弾装備は似た曲線を描き、徹甲弾はやや違う曲線を描いている。敵装甲値が60前後あたりまでは、主砲・超重量弾装備のほうが、ダメージが出る。逆に60を超えると徹甲弾装備が有効であることがわかる。つまりこの条件では徹甲弾は敵の装甲値が60を超えてから使うと有効性があると言える。

このグラフから読み取れることはあとは、超重量弾は火力+21の主砲とほぼ同じ威力を発揮するということである。

では主砲装備と超重量弾の違いについて考えていく。今度は、上と同じ状況・装備で、それぞれ装備時の最大値と最小値をみていく。主砲装備は赤色超重量弾装備は青色である。

主砲と比べると、超重量弾は最大値と最小値の幅が大きいことが分かる。主砲装備のが、最大ダメージ値では負けるが安定したダメージをだすことができ、逆に超重量弾装備だと、最大ダメージは勝るが最小ダメージの値が低く、安定してないと言える。これなら、安定した主砲装備のが使いやすそうである。更に言うと火力+21よりも威力のある主砲を積んだほうがいいとも言える。

まとめ

今回はLV96のレナウンをモデルにしているので、すべての艦、LV帯に言えるかは分からないが、敵装甲値が高くなるほど徹甲弾は有効で、装甲値が低いときは火力+21以上の主砲装備が最適解だと言える。今回は分岐点が装甲値60だったが、もっと強力な主砲装備とかだと、装備を切り替える装甲値はたぶん60よりも大きくなると考えられる。今回の結果では、超重量弾はダメージのブレが大きくて使いにくいという結果だったが、状況によっては有効に使える可能性もある。戦艦の主砲が装備できない重巡には良い装備かもしれない。

まとめのまとめ

91式徹甲弾は、敵装甲値が高いほど効力を発揮する

超重量弾は、火力的には火力+21の主砲とほぼ同等であるが、ダメージのブレが大きい

主砲ガン積み装備はそれなりに安定してる